メモ

2006年1月24日,堀江貴文・元社長が逮捕された翌日の夜,ライブドアは謝罪会見を開いた。この場で,平松氏の社長就任も発表されることになっていた。当初平松氏は,この会見にいつものノーネクタイ姿で出席するつもりだった。2005年の「弥生」新製品発表会で堀江氏と会見したときのようなノータイ姿が,平松氏の定番スタイルだったのである。しかし,最終的にはネクタイを着用して会見に出た。
 実は,平松氏のソニー時代の先輩で,現在ソニーマーケティング取締役の大木充氏が,「記者会見にネクタイを締めて行くように」と,平松氏に電話で再三アドバイスしたのだという。この助言が功を奏し,翌日の新聞には"Tシャツから背広へ"などという見出しが躍り,「ライブドアは変わる」という印象を世間に植えつけることに成功した。広報マンとして場数を踏んできた大木氏が,後輩の大一番を何とか応援したい一念で電話をかけたのだろう。

ライブドアの「再生」を陰で支えたソニー人脈 | 日経 xTECH(クロステック)